ここからはかなりネタバレがあるし、私的覚書みたいなものだし、暗い話も政治的・宗教的話もあるので、そういうのが気にならない方のみお読みください。
昨日の日記の続きとして、彼が何故アイルランド語の本を読むのか、彼が何故カトリックの教会に通いながら神父に絡むのか、彼が何故ゲール語の「モ・クシュラ」(Mo Chúisle)『おまえは私の鼓動だ:おまえは私の親愛なる者、おまえは私の血』を主人公マギーのガウンに記したか、クリント・イーストウッドの出自を知ろうと、ある予感を持ってウィキペディアを開いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89
『クリント・イーストウッドは父クリント・イーストウッド・シニアと母モーガン・イーストウッドの間に生まれる。スコットランド、アイルランド、ドイツ、イングランドの4か国の血をひいている。』
アイルランドはイングランドによって二つに引き裂かれ、また宗教上では
プロテスタントによるカトリック迫害(大虐殺とも呼ばれる)があった国である。
いまだIRAのテロは続き、ヨーロッパでは比較的貧しい。
私が好きなアイリッシュ・ウィスキーの産地ではあるが。
クリント・イーストウッドが思い描いたテーマは、表向き「尊厳死」についてなのだろうが、私には自分の血に対する葛藤・・・ドイツ人チャンピオンに、主人公マギーが後ろから殴られ全身不随になる・・・ドイツ←→他三国・・・や、自分の血への熱い思い・・・「モ・クシュラ」・・・を表現しているように感じられてならない。
しかし、いかんせんアイルランドについて、私はまだ詳しくない。
加えて、狡猾イングランドが絡んでいると言う点で、パレスチナ問題にも興味はあるのだが、いかんせんこの分野も最近恥ずかしながら勉強を始めたに等しい。
もう少し、皆さんにこの類の話がちゃんと出来るようになってから、ここで述べようと思う。
とにもかくにも、この映画は私にとって、近年稀に見るインパクトを与えた。
個人的な事情を言えば、故郷に脳梗塞で10年以上寝たきりの父親がいたり、最近は心臓への負担を考え両足を切断していたりと、場面場面で自分の心情に迫るものがあったことは否めない。
ですから、決してフラットな感想で無いことをお断りしておきます。
それを差し引いても、是非観て、考えて欲しい映画でありました。
また夜には(酔っていたら明日になるかも!?)本日花見頃日記を書く予定です。
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